プロジェクト概要

本調査では、ベトナム(以下、べ国)における提案製品の需要(市場調査)と断熱性能の簡易試験を実施しました。

プロジェクト背景と開発課題

べ国は、安定した経済発展を遂げている一方、未成熟な投資環境、国営企業の非効率性、国内地場産業の未発達等の開発課題も残っています。中でも、エネルギー需要は経済成長を上回る年率約 10%水準で伸び、実際の電力消費量も1995年の14,325GWhから2015年の164,312GWhへと、20年間で約10.5倍に増加しているとされ、インド・カンボジアと並びアジア主要諸国の中で電力消費量は最上位となっています。このままの水準で電力消費が続く限り、同国が掲げている2030年までの温室効果ガスの8%削減目標(2010年基準)は達成困難であります。さらに、2011年12 月に発表された「気候変動国家戦略」(National Strategy on Climate Change)によれば、同国は気候変動の影響を最も受けやすい国の一つであり、1 メートルの海面上昇でGDPの10%が失われると予測されています。同国の持続的な発展のため、省エネルギー対策を行うことが喫緊の課題となっています。

企業の製品・技術

提案製品は、遠赤外線放射により高温度側へ熱を積極的に戻すことで低温度側への熱の流れを更に減少させる新しい断熱材料、すなわち、省エネ塗料です。この塗布式断熱材は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した宇宙ロケット用の断熱技術を応用し、提案企業が民生用に開発し、製造している民生用商品です。同製品は、日本の宇宙航空研究開発事業から生まれた最先端の技術を通じて、日々の生活に宇宙と空の魅力を提供していくために創設されたブランド「JAXA COSMODE」のロゴマーク付与第1号商品で、提案企業は、JAXAとライセンス契約を結んでいます。

プロジェクトの成果(または目標)

本調査においてベトナム(以下、べ国)における提案製品の需要(市場調査)と断熱性能の簡易試験を実施し、結果として日射量が豊富なベ国においては、日本におけるよりも大きな断熱効果があることが結果として明らかになりました。

JDIの役割

JDIは、本事業の企画書作成段階から事業完了報告書作成までの調査支援を実施いたしました。調査内の担当業務として、主に、開発課題分析調査、投資環境・規制・許認可調査、業務調整を行いました。

省エネトレーニングクラスでの製品紹介

現地実証試験

現地実証試験(建物シャッター)

断熱・遮熱塗料の市場調査

現地政府への製品説明と意見交換

現地実証試験(断熱材との比較)

現地実証試験試験場所の選定

現地スーパーの遮熱対策の視察