プロジェクト概要

本調査は、サトウキビ収穫に係る課題及び機械化ニーズに関する情報収集、法整備・許認可の実態調査、現地パートナー候補の協力を通じた現地生産に係る調査等を通じて、提案製品の適用可能性の確認を行い、ODAを通じた提案製品の現地活用可能性及びビジネス展開に係る検討を行いました。

プロジェクト背景と開発課題

インドは世界最大の砂糖消費国(生産量は2位)であり、その需要は増加の一途を辿っています。中央及び州政府の後押しにより、原料のサトウキビ栽培面積は増加しているものの、多くの臨時労働力が必要となる収穫期には、州外からの季節労働者に頼っており、近年は人件費が高騰しています。このことから、地域の農家所得が向上する構造になっていないのが実情です。こうした課題を解決するには機械化が不可欠であり、特に、インドの小規模圃場に適したサトウキビ収穫機の普及による生産コストの抑制も重要になっています。

企業の製品・技術

日本のサトウキビの過半を生産する沖縄県(主に離島部)では、圃場規模が小さいため、伴走車を伴わない“収穫袋方式”が主流であり、この方式のほうがインドの小規模圃場には適していると見ています。

プロジェクトの成果(または目標)

現在、インド市場に投入されている他社の大型製品は、必ずしも現地の圃場の状態に適合したものではないため、圃場において十分な性能が発揮されていません。特に、中小規模の圃場においては、転回等による刈取り時間以外の時間が長く、メーカーが発表している収穫効率を大きく下回っていることが判明しました。一方、提案製品は、日本の中小規模圃場において6-12トン/時の収穫効率を発揮するため、マハラシュトラ州の中小規模な圃場において、競合する製品よりも性能において優位であることが検証されました。

JDIの役割

JDIは、インドにおける主要な農業機械メーカーとのチャンネルを有していますが、このうち、複数社がサトウキビ収穫機の開発に関心を示していただいたことから、インド市場に適合したモデルと市場投入のあり方について、提案企業と企画段階から協議を進めてきました。本調査においては、現地パートナーとなりうる企業を交えた現地生産に関する協議のコーディネーションをはじめ、開発課題に関する調査、機械化ニーズに関する情報収集(市場調査)、法整備・許認可の実態調査、事業計画の策定、ODA案件化の提案等を行いました。

手作業によるサトウキビ収穫

提案企業のサトウキビ収穫機