ミャンマー国ヤンゴン市の 医療廃棄物適正処理のための最適な 回収・運搬・処分システム構築に係る 案件化調査

対象国:ミャンマー国 マンダレー市及びヤンゴン近郊

​期間 :2018年11月~2019年10月

プロジェクト概要

ミャンマー国主要都市(主にマンダレー市とヤンゴン市)の自治体における医療廃棄物の運搬・回収・処理(焼却)にかかる現状調査、課題の把握のほか、各地の主要病院を訪問し医療廃棄物の管理体制と課題調査も行いました。また、マンダレー市では医療廃棄物の新たな回収料金制度の導入予定であり、今後は医療廃棄物管理事業の民間委託化も計画しているため、委託業者としての参入の機会があることも調査で確認しました。

なお、調査開始当初は首都のヤンゴン市を主な対象地としていましたが、マンダレー市の行政を担う開発員会(Mandalay City Development Committee. 以下MCDC)から積極的な協力が得られ、同市でのニーズが高いことが確認できたため、本件の主な調査対象地はマンダレー市となりました。

プロジェクト背景と開発課題

ヤンゴン市、マンダレー市等の主要都市では、各地方自治体が病院やクリニックから排出される医療廃棄物の回収・処理を行っていますが、実施能力と財政不足により、回収方法が非効率な点もあり、最終処理は野焼きと埋立のみで、土壌、水質、大気への負の影響が懸念されています。また病院側の排出者責任の意識が低く、病院内での感染性廃棄物の分別・保管体制も改善が必要とされています。

企業の製品・技術

本調査にて提案する「SWP 工法」は、水中ポンプと真空ポンプを用いて、真空状態を構築することによって、土中含水及び地下水を引き込んで揚水する独自の工法であります。また、鋼管等を用いた気水分離特殊セパレートスクリーンによって、大深度に対しても強制排水を可能とすることに特徴があります。 

工期:1~3ヶ月(超軟弱地盤帯は6ヵ月) 

主な使用箇所:川床、橋梁主脚、トンネル(道路、地下鉄)、港湾接岸部 

有効深度:地盤改良、地下水位低下 1~50m 

必要機材:小型~中型重機、排水用鋼管、排水・真空ポンプ 

プロジェクトの目標・成果

現地での軟弱地盤の課題に関しては、従来工法の不十分な効果や工事進捗の遅延などが浮き彫りとなっていました。また、洪水の発生が頻繁に起きており、現地には堤防や水門が無いことがわかりました。土木工事の基礎である地盤改良が早期かつ安価に行うことができないが故に、交通インフラの整備や防災インフラの構築が成されないという課題が発生していました。 

これに対し、SWP工法であれば、その工期、単位当たりのコスト、技術的な観点から見ても従来工法と比べて競争性があることがわかりました。現地のカウンターパートや土木工事業者に技術協力をすることによって、インフラ整備が進み、災害リスクの軽減や経済発展が促進されると考えています。本案件化調査を通して、SWP工法のセミナー及びデモを通して、カウンターパートや現地の工事業者に技術に対する理解向上に貢献しました。 

JDIの役割

本件においては、JICA海外展開支援への応募に関する相談から段階から提案企業と協議を重ね、企画書・調査計画づくり、マ国でのビジネスパートナー選定や、カウンターパート候補への働きかけなどにおいて支援を行いました。またJICAへの報告書執筆や、精算処理などにおいても、その作成や対応を行いました。

今後は、より深く広いレベルでマ国における提案企業のビジネス展開を進めるため、普及・実証・ビジネス化事業の採択に向けて具体的かつ包括的な普及・実証・ビジネス計画を策定し、支援を続ける方針です。 

カウンターパート(CP :灌漑・排水局)との協議 

パハン州地元のコンサルタント会社に SWP工法をビデオ等で紹介する様子 

SWP工法のセミナーにて、高橋社長の講演 

SWP工法の機器の説明を聞く参加者